メイン [00-06]アナログレコード インサイドフォースキャンセラーはインサイドフォースをキャンセルしていない | 投稿するにはまず登録を |
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Yo | 投稿日時: 2012/6/30 23:28 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: インサイドフォースキャンセラーはインサイドフォースをキャンセルしていない zappa1993さん
早々のお返事ありがとうございます。 概ねご理解頂けたようでありがとうございます。 若干の追記と説明をさせてもらいます。 まず、私の言うアウトサイドテンションに関してですが、これはインサイドフォースに対してのものではなくカートリッジ本体の安定の為にわずかにかけておく程度のこととお考えください。針は溝の波打ちに対して追従して振動し発電を行います。この時カートリッジ本体は基本的には動いてはいけません。しかし溝はらせん状に内側に向かいますのでカートリッジはそれに追従して動かなければいけません。要するに可動でなければならないが振動などの余計な動きをしてはいけない。カートリッジが余計な振動をしてしまうと針の振動が正確な溝の波形と異なってしまいます。突然大振幅の音の波が来たときにもカートリッジ本体は余計な動き(微振動)をしないためにわずかな力を常時かけておくためのもの・・・これがアウトサイドテンションでキャンセラーの設定値の半分以下(1/3程度で十分)の軽いものとご理解ください。 次にお書き頂いた図ですが、キャンセラーが掛かっていない状態でも針が傾いているように理解されているかと思いましたので再度書きますが(私の勘違いならすみません) キャンセラーが掛かっていない状態では何の負荷もありません。つまり下記の図のように針に掛かるインサイドフォースは溝の内側の壁からの抗力でつり合っていますのでカンチレバーやダンパーには負担はかけていないのです。その下の図の?の状態です。 ここにキャンセラーがかかると?の状態となってカンチレバーやダンパーに負荷がかかった状態となります。この図では少し針が傾いたように書いていますがダンパーが元気なら(劣化していない状態なら)そしてキャンセラーの値もアームの規定値(針圧に応じた設定値)程度なら傾いて見えることはないと思います。しかし、このキャンセラーをきちんとかけた場合(また規定値以上の力をかけた場合)場合には年月とともにダンパーが劣化して知らず知らずの間に傾いてしまう?・・・ということです。 ここでもう一つ言いたいことは「ダンパーの劣化(エージング)は決して悪ではない」ということです。ダンパーとは元々針が傾いてしまわないように(設定の位置を保持するように)付けられた必要悪と言えるもので針の動きに制動をかけてしまう面も持ち合わせています。ですからある程度使ってダンパーのエージングが進むとともに音が滑らかになるのである程度の劣化は良いことなのです。針の摩耗もありますが人によってはこのダンパーがへたって針圧にも耐えれずにカートリッジの高さが下がるまで使うという人もいます・・・私はそこまで使いませんが・・・(笑)。要するにダンパーが適度に劣化してくれた音の良い時に針が傾いてしまってはもったいないと思うのです。 |
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