メイン [00-06]アナログレコード インサイドフォースキャンセラーはインサイドフォースをキャンセルしていない | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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Yo | 投稿日時: 2012/7/24 17:22 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: インサイドフォースキャンセラーはインサイドフォースをキャンセルしていない zappa1993さん
ご返事有難うございます。 手短な文章ながら興味と質問が詰まっていて回答のし甲斐がありますね(笑)。 >またまた難しそうな話ですが、読み解きますと同じ実効長にするにしても、有効長を固定としてオーバーハングで調整する方法よりも、オーバーハングを固定として有効長を調整する方法の方が構造的に優れている。 また後者の場合は、実効長の値にかかわらず、内周・外周のトレースアングルの変化は基準値とほぼ一定であると言うことでしょうか。 仰るとおりです。そのように読み取って頂ければ嬉しいです。 >確かに有効長が固定のアームの場合、オーバーハングの狂いはトレースアングルの基準値との誤差に繋がっていますので、オーバーハングが1.5mm程度は狂っても良いという言葉は何をもってそう発言されたのかよく分かりませんね。 トレースアングルの+-1.5mm程度の誤差は気にしなくてもよいという意味だったのでしょうか? このご質問の中には「有効長は若干変えてもオーバーハングは変えないほうが良い・・・ということはトレースアングルの変化の少なさから良く分かるが、音もその方が良いのでしょうか?」という疑問も含まれているとしてお答えします。 下記の表は前回の表のデータをまとめたものです。最大と最小とはトレースアングルの最大と最小です。「差」とは「最大-最小」のレンジです。「中間値」とは最大と最小の中間の値の事でこの値をオフセットアングルとするのがベストかどうか分かりませんがトラッキングエラー値が±で最小になります。 ここで注目するのが有効長を固定でオーバーハングを長くした時のデータです。オーバーハングを1.5mm伸ばした時のデータではトレースアングルの最大と最小の差は小さくなってオフセットアングルの設定によってはトラッキングエラーも小さく出来る可能性があります。そしてその逆のオーバーハングを小さくする事はその逆となります。 この事は私がかつて調整したSME Series V(Mysonic Solo)とOrtofon RMG212(SPU Synergy)の聴感と一致します。つまりオーバーハングのメーカー規定値より小さ目は良くなく、正規設定もしくは若干(0.5mmかそれ以下程度)プラス目の方が音の焦点が合って来るという経験です。今回このデータを出してみて私自身納得した次第です。 >一点だけよく分からないのは、アームの支点とターンテーブルの中心との距離は固定だと思っていたのですが、これを調整できる(アームの支点を移動する?)ものもあるのですか? このご質問は大事な事で前文で申しましたようにSMEのアームはスライドベースが付いていますので簡単に動かせます。他のアームは大体固定ですね。その代わりカートリッジ取り付けが長穴で自由度があって、ここで調整可能です。プレーヤー側で有効長を変えられるものもありますが多くは固定です。私の使うノッティンガムはターンテーブルを外さないといけませんが台座は動かせます。ここで問題になるのがシェル一体型のカートリッジ(例えばSPUなど)の場合でスライドベースのないアームでアーム固定のプレーヤーの場合調整するところがありません。オルトフォンを例にとるとSPUはコンプライアンスの関係上重量級アームと相性がいいのでオルトフォンのアームを使っておられる方も多いと思いますが(私もそうです)アーム固定型ですのでプレーヤー側で有効長の調整が出来ないと問題があるのです。と言いますのはSPUは過去から現在まで多種の型番が存在しますが針の位置は微妙に違います。そしてプレーヤーにアームの穴を開けてもらった場合も完全正確とは言えません。一度計られた方が良いと思います。実は私のノッティンガムでスペースアームの有効長が210なのに205に設定されて納品されました。2台買って2台ともそうでしたから何か間違いか意図が有るのでしょうが、これが分かるまで音は悲惨でした。特殊な調整シートと合間っての事で話が複雑なのでこの事はご要望があれば別記しますが、ノッティンガムをお持ちの方は有効長は計られた方が良いですよ。オルトフォンの場合、古くから使われていてこの問題を感じる人が多いのかスライドベースを作って販売している所もあります。 |
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