Yossyさん、norizouさん、こんばんわ。

シルクはあらゆる繊維の中で唯一、細胞組織がランダムなため、布切れ１枚だけでも絶大な拡散効果を発揮してくれるのです。
また、単一の組織でないため、固有のピーク音も発生しません。

この事がシルク独自の滑らかさで自然な音色に繋がっています。

逆に化学繊維の音質は最悪です。
身近な物で言えば、壁紙がそれに当たります。
壁紙の殆どは塩ビ（PVC）などの石油素材で出来ています。
塩ビ（PVC）は殆どのケーブル（高級品でも）のシースや絶縁材にも使わた場合も壁紙と同じく、鈍っていながらひりついた痛い音になります。
家具などがない部屋で手を叩いた時に発生するフラッターエコーの「ビ〜〜ン！」という痛い音が正にそれです。

norizouさんはこれから新築されてオーディオルームを構えるとの事ですので、壁紙は塩ビ素材ではない、自然素材のシルクや綿にされる事をお薦めします。
通常の壁紙に比べると割高にはなりますが、塩ビ系素材の壁紙では絶対に実現出来ない優れた音色や質感を出す事が可能になります。

Yossyさんのシルクのスカーフなどを壁に吊るすのも良いアイデアですね。
これはシルクが抜群の拡散効果を発揮するだけでなく、壁紙が塩ビであれば、塩ビの悪さを軽減してくれる効果も出てるはずです。

また、市販のルームチューニングの殆どの表面材に化学繊維が使用されているのは非常に残念な事です。
拡散や吸音など様々な効果が謳われていますが、肝心の音色や質感が化学繊維使用によって台無しになるどころか、かえって悪化してしまうものも少なくありません。
このような化学繊維を表面材に使用したルームチューニングはシルクのオーガンジー（紗）やスカーフなどで覆ってやる事で音色や質感の低下を防ぐ事が出来、またシルクの拡散効果によりルームチューニング材としての効果自体も向上しますのでぜひお試し下さい。