メイン [00-03]音楽全般 たかがロックンロール、されど・・・ | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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スペンサー&ホーク | 投稿日時: 2013/4/16 16:38 |
長老 登録日: 2011/3/24 居住地: 投稿: 595 |
Re: たかがロックンロール、されど・・・ 皆様こんにちは。
ロックの精神(既成権力への批判)はレゲエ,サルサ、アフリカ音楽に影響を及ぼし、アフリカではナイジェリアのサニー・アデやフェラ・クティーの音楽が欧米人を魅了しました。 80年台後半に入ると、以前ご紹介したユッスー・ンドゥールやサリフ・ケイタ、パパ・ウェンバなどがアフリカ音楽を世界に広めました。 今回は、3月に発売されたサリフ・ケイタのタレをご紹介いたします。 オフィース・サンビニャからメールで、ライスレコードから発売するサリフ・ケイタの新譜の予約を受け付けるという知らせが届きました。 私はメールを見て、軽い驚きがありました。ライスレコードのカタログは日本においては無名のアーティストが殆どで、サリフ・ケイタのような大物アーティストの国内販売の権利がよく取れたものだと思ったからです。 作品の紹介ですが、最近のサウンドはアコースティック(西アフリカの民族楽器)なものが多かったのですが、今回は電子楽器をかなり使用しています。 最初に解説を読まずに聴いていると2曲目でラップが入ってきました。これまでと随分違うなと感じ、解説を読みましたら、今回プロデューサーはフィリップ・コーエン・ソラルという人で、大衆音楽のタンゴとエレクトニック音楽との融合というアイディアでゴタンプロジェクトを結成したとあります。 フィリップ・コーエン・ソラルはリズムトラックにブレークビーツやプログラミングを多用、さらにミックスの際にダブ処理を行うなど、やや時代遅れのテイストが強かったタンゴという音楽のイメージを一新し、クラブ・ミュージック的感覚が身についた若い音楽ファンから圧倒的な支持を受けた、とあります。 2曲目はUKのジャマイカン・スタイルのラッパーのルーツ・マヌーヴァというアーティストが参加しているようです。どおりで今までと違う筈です。(ルーツ・マヌーヴァを検索すると「本国UKでは国民的ヒーローというか、つねに最高の評価を受けながら日本ではなかなか売れないラッパーとして知られてしまっている。」) 6曲目はボビー・マクファーリンによるリズム・アンサンブルが入っています。この人は70年代だったと思いますが、「Don’t Worry、Be Happy」がヒットし、ラジオ関東の米トップ40でかかっていたのを覚えています。 11曲目で若手女性ベーシストのエスペランサ・スポルディングが参加、ダブル・ベースだけでなくナチュラルな歌声でサリフとデュエットしています。(サリフの母国語とエスペランサの英語という違う言語でのデュエット) このほかにマヌ・デュパンゴ(サックス)、フランスのミクスチャー・ユニット“ブンチェロ”の打楽器奏者シリル・アテフが全面的に参加。となっています。 今回の企画はサリフ・ケイタの方から「君の音楽で私を踊らせてくれ」といって、今回のようなクラブ・ミュージック的なサウンド処理を望んだようです。 アルバムを聴いて、前半分くらいまでは戸惑いがありましたが、中盤辺りからはかなりノッテきます。 電子音的な部分も多用されていますが、その後ろに聞こえる民族楽器のアコースティックなサウンドが、これまでのサリフの音楽が健在である事を教えてくれます。 ポピュラー音楽はもともと混血音楽ですが、それが更に世界各国の音楽と複雑にコラボしてきているようですね。 今回のサリフのアルバムは、最新のポピュラー音楽の最上位クラスに仕上がっているのではと思います。 ストーンズのメンバー、ジミー・クリフ、サリフ・ケイタみんな60代半ばから後半ですが、まだまだ現役ばりばりで、向上心旺盛です。 こちらは60歳、ローンを抱えてもオーディオ投資(少し無茶ですが)頑張っていきましょう。 |
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