shima3さん、スタビさん、zappa1993さん、イナバウ庵さん、こんばんは。

shima3さん、今回の投稿を削除する必要はございません。
それよりも何故、誤解を受けるようなことに繋がってしまったかの原因を考える必要があると思います。

私はまず、実験方法に問題があると感じています。
弊社の電源ケーブルは熱収縮チューブを用いない製法を取っています。
何度も試行錯誤しながら最終的にベストと判断した素材や製法にて製品を仕上げています。
ですので、このような完成品に余計なもの（熱収縮チューブ）を被せれば悪くなって当然です。
また、ドライヤーにて２０分間も焙ればプラグやケーブルなどの物性が変化、または劣化してしまう可能性もあります。
熱収縮チューブには専用のドライヤーがありますので、こちらを使うか、もしくはライターなどで局部的（熱収縮チューブの部分だけ）に焙れて短時間で収縮出来るものを使用すべきです。

スタビさんとshima3さんは熱収縮チューブによる弊害を訴えたかったのかもしれませんが、その場合は自作の電源ケーブルなどを熱収縮チューブ有り無しで２本作って比較するべきです。
そうすれば熱収縮チューブの弊害についても、より判り易い結果が出たのではないかと思います。

また、熱収縮チューブが何故音が悪くなるのかも説明が必要です。
弊社で使用している（RCA-1.0PAやXLR-1.0PA?などで）熱収縮チューブが音が悪くならない理由も、「厳選している」だけでは説明が
足りません。

これではzappa1993さんが疑問を感じるのも無理はなく、便所の落書きを繰り返すような馬鹿者からは、またアコリバ信者の戯言が始まったと揶揄されるだけでしょう。

一般的な熱収縮チューブは素材に塩ビ（PVC）を使用しています。
この塩ビは電気特性的に非誘電率や帯電率が悪い上に、素材自体の機械的物性から来るのか音質が極めて劣悪なのが特徴です。
弊社はこれまでの試作開発段階において、塩ビによる音質劣化は非常に大きなものがある事を体験しています。
熱収縮チューブをほんの僅か数cmほどケーブルに被せただけで全てが台無しになるほどの音質劣化があるのは間違いありません。
ほんの数cmの塩ビ製の熱収縮チューブで音質が劇的に劣化する訳ですから、絶縁材やシースなどに塩ビを使用しているケーブルを観ると鳥肌が立つくらいぞっとするくらいです。

では弊社で使用している熱収縮チューブが何故音が悪くならないかですが、これは素材に塩ビではなくエコ系素材のポリオレフィンを使用してるためです。
この素材の熱収縮チューブであれば、ケーブル表面に使用している素材（弊社であればCSFチューブのカーボン入りポリウレタンやプラグのABS樹脂など）よりも非誘電率や帯電率が悪化することはありませんし、物性による音質劣化もありません。
但し、塩ビ製ではない熱収縮チューブを被せて音が良くなることはあり得ませんし、あくまでもケーブルの方向性や左右ｃｈの目印として使用しているだけです。

このポリオレフィン製の熱収縮チューブの欠点は塩ビ製熱収縮チューブよりも遥かに高額であるのに加え、収縮率が極めて低いことが挙げられます。
そのため塩ビ製熱収縮チューブのようにプラグとケーブルの大きな段差をカバーするほどの収縮が出来ないため、プラグとケーブルの直径にぴったり合わせたサイズを特注するなどの対応が必要となり更にコストは跳ね上がります。

おそらく、スタビさんもこの辺の弊社の妥協のなさをアピールして頂きたかったのだと思いますが、やり方や説明不足次第では誤解を受けかねない危険性があることをご理解頂ければ幸いです。

製品の良さを伝えるのに学や知識などは必要ありません。
嘘偽りない素直な情熱や感動は必ず相手に伝わるはずです。

今後も宜しくお願い致します。