メイン [00-03]音楽全般 ゼンパーオパー! | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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maro | 投稿日時: 2008/7/14 20:23 |
一人前 登録日: 2008/2/21 居住地: 上州 投稿: 140 |
ゼンパーオパー! 皆さんこんにちは。
7月早々から、ドイツの工場のライン立ち上げのため、ドレスデンに来ています。 [宮殿のような外観] ゼンパーオパーとはドレスデン国立歌劇場の通称です。 1841年にオープンしたこのオペラ座は、天才的な建築技師、 ゴットフリート・ゼンパーの設計に依るため、その名で呼ばれています。 1945年のドレスデン大空襲により、瓦礫の山となってしまいましたが、 第二次世界大戦後、40年の歳月を経て、ほぼ原型通りに再現されました。 [美術館のような天井画] 一方、内部的には舞台装置やその機能性は現代の最新技術が駆使され、 現在、観客がオペラを楽しむための劇場としては内装の豪華さも含め、 全ての面において、世界でも有数のオペラハウスとなっています。 [華麗なホワイエ] 中に入って見ると、装飾的、絵画的な造形が多くあるにもかかわらず、 物静かで上品な感じを受けるのですが、それは古典要素を含んだ、 ルネッサンス様式に起因するものと思われます。 建物の外観や装飾に関しましては、非常に多くの芸術家の登場が有るため、 歴史的な説明も含めここで書くには無理があります。 どうぞ、詳細はネットで検索してみてください。 [客席から天井までの装飾も見事] さて、今回の出張前、このような機会は滅多に無いと思い、 あらかじめネットで期間内の演目等詳細に調べて行きました。 仕事での滞在であるため、平日に開演前ホテルに帰れる日はおそらく1回かと思い、 9日の「リゴレット」(ヴェルディ)・10日の「バラの騎士」(R・シュトラウス) どちらかチケットが手に入るようにしようと密かに計画を立ててました。 5日の土曜日に運良く正規のチケット販売所が見つかり、 「バラの騎士」のチケットが数枚残っていることがわかり、即ゲット。 会場左奥、日本で言うところのA席でした。(69ユーロ・約13000円) 日本での引っ越し公演のチケットでしたら、3万円以下では無理でしょう。 ちなみにS席は93ユーロ、Mittelbalkon(貴賓席)は120ユーロ。 さらに6日、日曜日午前のオーケストラコンサートは売れ行きが悪かったようで、 かなりの枚数が余っていました。(なんと、最安席は6ユーロ!) せっかくの機会でしたので、思い切ってMittelbalkon席で購入!(53ユーロ) 思いもよらず、最高の会場の最高の席でオーケストラが聞ける運びとなりました。 こんなにテンションが上がったのは、何十年ぶりでしょうか・・・ 06 07 2008: 1.「ドンファン」(R・シュトラウス) 2.よく分からない若い女性の現代曲。(最後にステージに登場) 3.「イタリアより」(R・シュトラウス) ファビオ・ルイージ(指揮)ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 心落ち着かず、会場内の写真を撮りまくっているうちに、開演。 「ドンファン」の冒頭がなったとたん、この会場のすばらしさが直ぐに分かりました。 オペラハウスのオーケストラセッティングでどのような音響かを、聞き逃さないぞ〜 と思っていましたが、心配した楽器の音量バランスも完璧。 数々のCDで聞いた、ふくよかで少し湿った華麗なのに渋くいぶし銀のごとき、 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団独自の音色。 まさにその音源達の基本形が、殆ど歪み感無く聞こえる!!(当たり前か・・) 弦の響き・金管の咆吼・木管の音色の統一・打楽器の威圧感。 実にバランスの取れた、壮麗なヨーロッパの音。 何も言うことは有りませんでした。本場の音、堪能しました。。。。 [オーケストラコンサート] 10 07 2008: 歌劇「バラの騎士」(R・シュトラウス) ファビオ・ルイージ(指揮)ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 Anne Schwanewilms(マルシャリン) Anke Vondung(オクタヴィアン) Kurt Rydl(オックス) Ofelia Sala(ゾフィー) 他 Wookyung Kim(歌手)という韓国人テナーは見事に歌いきり、拍手喝采でした。 さて、6日のオーケストラコンサートでの弦・木管楽器セクション部のステージが、 オペラの時は電動式で降下し、オーケストラピットとなりました。 開演前正面はこれまた豪華で見応えのある幕が下がっています。 [豪華絢爛な幕] 6時開演、10時30分終演(途中40分休憩2回)というのんびりした進行も、 日本でオペラを聴くときの慌ただしさとは大違いです。 でも、小生にはなにか夢のような時間で、あっという間に終わってしまった様に、 感じられました。 本当に時間が有れば、何度でも聞きたい!見たい! 天井が非常に高く、オーケストラピットでの音が満遍なく会場に響き渡ります。 さらに、いったいどう言う理由なのか? 歌手達の声が会場後ろ奥の席にも関わらず、非常に強い音圧で聞こえてきます。 日本の幾多のホールで何度も聞いた声のどれにも当てはまらない、 澄んだ空気感の、なめらかな声。喉と体の共振による歪み感も実に違和感なく、 圧倒的な存在感。 オーディオ的な話しで、やはり有るであろう、日本のオーディオの音と、 ヨーロッパの音の違い。さらにどうしようもないグレードの差。 そんな思いが、頭を駆け巡っていました。 [カーテンコール] なにか、書いているうちに興奮が蘇り、テンションが上がってきました(笑) 日本に帰ったら、早速自宅のシステムで、所有のゼンパーオパー録音のCDや レコードを片っ端から聴いてみたい。再確認したい。今はそれだけです。 こちらでの仕事もあと1週間程。 帰国後はまた音楽談義オーディオ談義に花が咲くことを期待して。 PS:13日の日曜日は宮廷教会ホーフキルヒェを見学してきました。 ここは、有名なパイプオルガン制作者、ゴットフリート・ジルバーマン作の 最後の作であり、彼の製作作品中最大のパイプオルガンが設置されています。 パイプオルガンもさることながら、この教会の祭壇の美しさも言葉では尽くせない、 空前絶後の建築と感じさせられました。 こちらも、歴史的背景や建築技法に簡単には説明できない奥深いものがあります。 それにしても、ドレスデンは世界遺産の名に恥じない信じられないような素敵な街です。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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» ゼンパーオパー! | maro | 2008/7/14 20:23 |
Re: ゼンパーオパー! | 管理人K | 2008/7/15 23:34 |
Re: ゼンパーオパー! | ゲスト | 2008/7/16 22:22 |
Re: ゼンパーオパー! | ゲスト | 2008/7/19 20:09 |
Re: ゼンパーオパー! | スタビ | 2008/7/20 1:25 |
Re: ゼンパーオパー! | スタビ | 2008/7/20 2:30 |
Re: ゼンパーオパー! | maro | 2008/8/7 15:30 |
Re: ゼンパーオパー! | RANZAN | 2008/8/7 15:56 |
Re: ゼンパーオパー! | maro | 2008/8/11 17:06 |
Re: ゼンパーオパー! | Yossy | 2008/8/9 11:59 |
Re: ゼンパーオパー! | maro | 2008/8/11 17:16 |
Re: ゼンパーオパー! | ゲスト | 2008/8/24 12:36 |
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