メイン [00-06]アナログレコード イコライジングカーブについて | 投稿するにはまず登録を |
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Yo | 投稿日時: 2018/3/5 19:49 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: イコライジングカーブについて owlさん、皆様こんばんは。
先日zappa1993さんと共に拙宅にお越し頂き、長時間聴いて頂きありがとうございました。2度の食事時間を含めて約12時間、お疲れ様でした。zappa1993さんが来られた時はいつもこうです(笑)。 さて、私の(好みの)音をきちんと捉えて頂いた様でありがとうございます。その辺に関して多少の説明とお返事をさせて頂ければと思います。 owlさんが書いて頂いた「特に低域が太くてタイトです。中高域も太くて同様です。」というところは正に私の好みであり何をさておいても「低音から高音までエネルギー感重視」というのが私の調整のポイントですのでそういう風に聴いて頂いた事は嬉しいことです。そしてこのことが高域のうるささ、キツさを緩和するポイントであるとも思っています。音の太さ(厚み)を高める一番のポイントは「同じ音圧なら振動板の面積を大きくしてストロークを小さくすること」なのです。例えばスーパーツイーターですが、同じリボン系で以前使っていたP社製(95dB)と現在使っているG社製(98dB)とを同じハイパスフィルターで繋いだ場合G社製の方が能率が高いにも関わらず明らかにP社製のほうが「鳴っている」事が聞き取れるのです。振動板の面積は倍以上違うと思います。 もう一点は低音です。仰るように特に低音を太くしている意識はありませんが、前項にも書きましたように50Hz以下の低音をしっかり出す調整はしています。「低域をしっかり出すと高域が減じて聴こえる」と言う様に全体に音の重心が下がると高域のキツさが緩和されることも、聴いて頂いたRIAAでのコロムビア盤がそれなりに聴いて頂けた理由ではないかと思っています。 もうひとつowlさんが私の音を「うちと比べて広域(高域?)がやや弱め、低域が強め。」と仰って頂いていることはこのことも有るのではないかなと思う次第です。最後の方で高域を聴いてもらうつもりでCDでソロバイオリン(ムローヴァ:バッハ無伴奏パルティータ)を聴いて頂きましたが如何でしたでしょうか?私としては高域はそれほど減衰させている訳ではないと思っていますが・・・(笑)。 さらにジャズを聴くのに一世代古いレンジの狭いカートリッジを使う理由ですが、これはその音域の狭さがジャズに向くということもありますが、レンジの狭さは音の厚みに繋がるという理由も有るのです。私もクラシックやロックを聴く為に最新のワイドレンジ&フラットなカートリッジも持っていますが、ジャズを聴くことはありません。それは音の厚みも理由です。このJazz用カートリッジはO社製Jというカートリッジですが、生産中止になりましてその後後継機種としてCBというカートリッジがあるのですが、借りて聴きましたがやはり現代的になってワイドレンジになった反面音の厚みは薄くなりました。そこでJを4本中古で買いました。これで私が死ぬまでは大丈夫と思っています(笑)。 BlueNoteについて一言言わせてください。先日BlueNoteの盤(Hank Mobley Dipopin’)を聴いて頂きました。もちろん曲はRicard Bossa Novaです。この盤この曲は特に私の知る限り中域がカーッと張り出した音で思わず「これがBlueNoteの音ですよ」と言ってしまいました。禁句だったかも知れません。ですがBlueNoteの音は確かにあります。よく人はBlueNoteの音をヴァンゲルダーの音と仰る人がいますが、これは違います。ヴァンゲルダーが後年述懐していますが、「あれはBlueNoteの社主のアルフレッド・ライオンが指示した音です。チープな再生装置しか持たない黒人でもジャズのエッセンスがきちんと伝わるようにとわざと低音も高音もカットして中域重視の音作りをしたものです」ということです。確かに同時期のPrestigeやその傍系のNewJazzの音は全く違っています。Prestigeの社主のボブ・ワインストックは商売熱心だったが音作りには口を出さなかったようでヴァンゲルダーの自由に出来たレーベルだったと思いますので、ヴァンゲルダーの音というならPrestigeを言うべきかと思います。 我々根っからのジャズファンとしてはこのようにアルフレッド・ライオンそしてルディ・ヴァンゲルダーの思い入れの詰まったBlueNoteのオリジナル盤はジャケットにも「RIAA Curve」と有るようにそのまま聴いてあのカーッと張り出す中域の音を聴くのもひとつの楽しみかなと思うわけです・・・如何でしょうか?自然かどうかは別にしてなかなか良い音(音楽)ですよ。 Riversideの2枚を気にいって頂いたようですね。私としてはRiversideは特にRIAAのままで問題の無いレーベルだと思っています。只素晴らしい録音とそうでないものと落差が大きいレーベルだと思っています。ステレオ盤とモノ盤でどちらかが良くてどちらかが悪いという落差もです。初期ステレオ録音は聴いて頂いたMonk's Musicのようにステレオ、モノ盤両方素晴らしいのですが、これはモノとステレオで2人のエンジニアが別々のセッティング&モニターで録音したものだからです。その後経費削減で一人のエンジニアが両方録音したということで、どちらか片方でモニターしたと思えるような酷い盤もあります。後期になると基本ステレオ録音で、モノ盤はミックスダウンというものも多く、例のWaltz for Debbyなどその際たるものです。 又の機会を楽しみにしています。 |
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