みなさまこんばんは！

大変ご無沙汰しております。
コロナ禍に負けずコツコツとオーディオライフを楽しんでおります。

今回は話題になっている、ア○ダ○テ○ル○の
グラウンドアレイ、パワーアレイを聴くことができました。多方面で高評価を得ているアクセサリーなので皆様も気になっていることと思います。個人的な感想となりますが、投稿させて頂きます。

RCAやXLR空き端子に接続するグラウンドアレイからです。聴いてすぐに分かるのは高帯域　3kHz辺りが持ち上がります。聴く人によっては見晴らしが良くなった、解像度が上がった、SNが上がったと感じる人がいるかもしれません。高帯域を持ち上げればシャリシャリしますのでそう感じるかもしれませんが、これは錯覚であり怖いことだと感じました。次にパズドラなどの帯域が持ち上がります。こちらも躍動感がでたとか、心躍ると捉える人もいるかもしれません。これらの変化を分かりやすく例えると日本人が好きだと言われるドンシャリになるような印象です。この音は再生能力があまり高くないラジカセなどで聴く分には良いと思います。昔のJPOPはラジカセでの再生を意識してドンシャリにイコライジングしていた曲が多かったことを思い出します。これをしっかりと正しい方向に土台が出来た良いシステムで聞けばとても不自然な音になると思います。この正しいシステムで聴くともうひとつ気になることがあります。それは不自然に誇張された帯域が影響して定位がすごくブレて聴こえます。位相がクルクルと回ってる感じです。聴いていてあるべき所に楽器がない、ボーカルがふらつく、前後左右に音が迷走した感じで心地よいものではなく、車酔いに似た感覚になりました。楽曲の持っている素性、録音環境が強引に引っ張られ、そして戻され、、を繰り返しているのかもしれません。　正しいセットアップをしていけば、アクセサリーに求められるものは原音に忠実に、何も足さない、何も引かないということになると思います。一聴してすぐに変化を感じ取れるアクセサリーは良いと感じてしまうかもしれません。でもこの良いは真価ではなく変化によるものと思います。アクセサリーは料理で言えば　だし　みたいなもので、それ自体に味付けが強ければインパクトはありますが、素材を台無しにしてしまいます。良い　だしはそれだけでは味気なく感じるかもしれませんが素材と相まって活きてくるものだと思いますし、様々な素材と相まって相乗効果をあげるものと思います。それだけでは物足りなくても、なくなってしまえばとても味気ないものとなります。オーディオにおけるアクセサリーも同じと思います。変化は進化ではないですし、そんな変化をするアクセサリーを残していては異音をドンドン塗りたくることとなり、最後には何がいけないのかがわからなくなり、次はこのアクセサリー、次はこれと散財した挙句、オーディオから離れてしまうという不幸な結果になることもあります。私はアコースティックリバイブに出会い石黒社長に出会いそれを学びました。以前アクセサリーを外す勇気という投稿をしましたが、変化が著しいアクセサリーを次から次にと付けて迷走して、それらを全部外したら良い音になったという経験をしました。そこから、コツコツアコリバアクセサリーを追加していき、ひとつひとつの進化は大なものではありませんが、アコリバアクセサリーを外すと音が急に寂しいものとなり愕然とします。これだけアコリバアクセサリーが音をあるべき姿にしていたのだと驚きます。変化と進化は違います。アコリバアクセサリーは変化でも進化でもなく本来あるべき音に近づけてくれる大切なアクセサリーです。　最後にパワーアレイですが、こちらはものすごく音が細ります。躍動感が激減します。先程のグラウンドアレイは持ち上げるタイプなので、一緒に使えばプラスマイナスゼロになるかと思いますが、これでは付けないのと同じことで、このアクセサリーの金額を考えると捨て金以外のなにものでもないのではと感じてしまいます。今回の某社アクセサリー試聴して本当に大切なものは何かを再確認しました。